日本の、ある章
沖縄県
41の町や村。順位ではなく、ただ並んでいる。まだ、行ってない町がある。
- 粟国村 フェリーが1日1往復、それだけの縁で那覇とつながっている島なんです。
- 伊江村 本部港からフェリーに乗って、およそ三十分。
- 石垣市 石垣港離島ターミナルを出ると、船の匂いと潮の湿り気が、ふだんの感覚をすこし書き換えてくれるんですよね。
- 伊是名村 フェリーで運天港を離れ、海の上を数時間ゆられていくと、伊是名島がすこしずつ近づいてくるんです。
- 糸満市 糸満漁港の朝、水揚げされたばかりの魚が並ぶイマイユ市場は、那覇空港から車で35分とは思えないくらい、ふだんの生活の速さで動いているんですよね。
- 伊平屋村 フェリーが前泊港に近づくころ、島の輪郭が山ごと迫ってくるんですよね。
- 浦添市 琉球王国の首都だった丘の上に、浦添城址はいまも静かに立っていて、石積みの向こうに東シナ海が見えるんですよね。
- うるま市 海中道路を車で走ると、左右どちらにも海があって、自分が島の上にいるのか、海の上にいるのか、すこしわからなくなるんですよね。
- 大宜味村 森の七割以上が照葉樹に覆われ、急傾斜の斜面が東シナ海へとそのまま落ちていく、そういう地形のなかに、大宜味村はある。
- 沖縄市 コザ十字路の看板には、日本語と英語が並んで書いてあるんです。
- 恩納村 東シナ海の水が、あんなふうに青くなるとは思っていなかったんですよね。
- 嘉手納町 道の駅かでなの展望台に立つと、滑走路がすぐそこに見えて、ちょっとびっくりするんですよね。
- 北大東村 隆起珊瑚の縁に立つと、内陸のサトウキビ畑と断崖の落差が、ちょっと信じられないくらい近くにあるんですよね。
- 北中城村 中城湾に向かって丘陵がなだらかに落ちていく、その斜面の感じが、この村の気質をよく表しているんですよね。
- 金武町 タコライスが生まれた町、と聞いてもピンとこない人のほうが多いかもしれないけれど、金武町新開地の通りに立つと、その言葉がするりと腑に落ちるんですよね。
- 宜野座村 春になると、宜野座村野球場に向かう人たちの足音が、この村の空気を変えるんですよね。
- 宜野湾市 普天満宮の鍾乳洞をくぐると、琉球古神道と熊野信仰が同じ暗がりの中に混ざり合っていて、ここはずっと、いくつもの時代のものが重なって生きている場所なんだなあ、と気づくんですよね。
- 国頭村 与那覇岳の森が、村の大半をそのまま抱えているんですよね。
- 久米島町 サトウキビ畑の向こうに海が見える、そういう島なんですよね、久米島って。
- 座間味村 那覇港から高速船に乗って、海の色がすこしずつ変わっていくのを見ているんです。
- 竹富町 赤瓦の集落を一望できる、なごみの塔に登ってみると、竹富島のふだんの暮らしがそのまま目の下に広がっているんですよね。
- 多良間村 隆起サンゴ礁が積み重なった平らな島に、サトウキビ畑がひろがっている。
- 北谷町 埋め立てで生まれた土地に、ロコモコとピッツァのにおいが漂っているんですよね。
- 渡嘉敷村 ケラマブルーという言葉は、見るまえから、なんとなく知っているんですよね。
- 渡名喜村 赤瓦の屋根が、フクギの緑にすっぽりと守られている。
- 豊見城市 与根漁港の朝は、ふだんの沖縄がそのままある感じがするんですよね。
- 中城村 石垣の隙間から、うっすら中城湾が見えるんですよね。
- 今帰仁村 古宇利大橋を渡ると、海の色がすこし変わる気がするんですよね。
- 名護市 津嘉山酒造所の古い石積みと、名護漁港に上がるカツオの話が、おなじ町の出来事なんですよね。
- 那覇市 壺屋焼の器を手に取ると、釉薬のざらりとした感触が、この街の重さを教えてくれる気がするんです。
- 南城市 垣花樋川の水は、男川と女川に分かれて石畳を流れていく。
- 西原町 旧製糖工場の跡地に、いまはサンエー西原シティが建っている。
- 南風原町 那覇空港からほんの少し内陸へ入ると、かぼちゃや紅イモを育てる畑と、イオン南風原ショッピングセンターの駐車場が、ごく自然に隣り合っている。
- 東村 朝の光が、太平洋の水面からまっすぐ差し込んでくる。
- 南大東村 サトウキビの搾り汁からつくるラム酒、COR COR の瓶が、島の売店の棚に静かに並んでいるんですよ。
- 宮古島市 琉球石灰岩が地面の下に雨水をそのまま吸い込んでいく島で、地表には川がほとんど見当たらないんですよね。
- 本部町 塩川の水をすくうと、ほんのり塩気がある、というのが、この土地の不思議さをいちばんよく言い当てている気がするんです。
- 八重瀬町 港川の漁港に立つと、石灰岩の台地がそのまま海へと落ちていく地形の、おおらかな古さみたいなものを感じるんですよね。
- 与那国町 西崎の灯台に立つと、その先にはもう陸がない、という感じがするんですよね。
- 与那原町 当添漁港から揚がったひじきが、ふだんの台所に届いていく、そういう町なんですよね。
- 読谷村 断崖が東シナ海へ向かってぶつりと落ちていく、あの残波岬の縁に立つと、この村が何を背負ってきたかが、すこしだけわかる気がするんです。