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この場所の物語
那覇港から高速船に乗って、海の色がすこしずつ変わっていくのを見ているんです。座間味港に近づくころには、水がほとんど透けて底が見えるくらいになって、「ケラマブルー」という言葉がなんだか当たり前のことを言っているだけに思えてくる。
古座間味ビーチでマスクをつけてサンゴ礁をのぞいていると、縄文の貝塚から沖縄戦の記憶まで、この島が積んできた時間の重さを、ふだんとはちがう体の向きで感じることができるんですよね。青のゆくる館に立ち寄ると、島の暮らしのことが少しわかって、観光と生活のあいだの温度みたいなものに触れられる気がします。
阿嘉漁港の近くで、ケラマ節の香りが風にまじることがある、とデータに書いてあって、それだけでこの島の台所の奥行きが想像できます。慶留間島の高良家住宅は国指定の重要文化財で、島の時間がそのかたちで残っている場所なんですが、歩いてたどり着けるスケール感が、ここならではのいいところです。
定期便のない慶良間空港、フェリーで渡る日常、ザトウクジラのホエールウォッチング、そしてパパイヤのある島の食卓。那覇から40kmという距離が、ちょうどよく「別の時間」をつくっていて、長く滞在するほどそのぐあいがわかってくるんだなあ、と思います。
沖縄県座間味村に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- ケラマジカおよびその生息地
- 高良家住宅(沖縄県島尻郡座間味村)
- 沖縄海岸
- 慶良間空港
- 阿嘉
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