image · pastoral × balanced (proxy)
沖縄県の他の市区町村
この場所の物語
フェリーが前泊港に近づくころ、島の輪郭が山ごと迫ってくるんですよね。沖縄の離島というと、どこかひらたくて、空と海だけというイメージがあるけれど、伊平屋島は山林が島の半分以上を覆っていて、その緑がずっしりと重い。
島の奥に入ると、田名共同売店がある。住民が出資して運営する、いわば島の台所で、島野菜や海産物が並ぶ棚を眺めていると、ここで暮らす人たちのふだんの輪郭が、すこしだけ見えてくる気がする。泡盛「照島」を造る伊平屋酒造所では、地元で育てたお米を使ったテロワール事業を進めていて、島の土と水が、瓶のなかにそのまま入っているんだなあ、と思う。
琉球王統の祖先が出た土地というのが、歩いていると、じわじわと実感として届いてくる。クマヤ洞窟は江戸時代の文献にも登場する信仰の場所で、念頭平松は樹齢三百年以上のリュウキュウマツ、国の天然記念物に指定されている。歴史が観光の看板になっていない、もっと日常のそばにある感じが、この島のぐあいなんですよね。
フェリーは一日二往復。それが暮らしのリズムをつくっていて、そのリズムに合わせていると、自分の時間の使いかたが、すこし変わってくる。
沖縄県伊平屋村に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 伊平屋島のウバメガシ群落
- 伊平屋島の念頭平松
- 伊平屋
文化財
漁港・港