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この場所の物語
隆起珊瑚の縁に立つと、内陸のサトウキビ畑と断崖の落差が、ちょっと信じられないくらい近くにあるんですよね。北大東島は、那覇から貨客船だいとうで渡るか、北大東空港まで飛ぶか、どちらにしても「来ることを決めた人」だけがたどり着く島で、そのぶん、着いたときの静けさがほんとうに深いんです。
長幕の屏風状の断崖には、ここにしか育たない植物群落があって、ため池では渡り鳥が羽を休める。北大東島燐鉱山遺跡は、1919年から1950年まで動いていたリン鉱山の跡で、国指定史跡になったいまも、開拓の気配がそのまま地面に残っているんだなあ、と感じます。玉置半右衛門の開拓団が切り拓いたこの島の歴史が、遺跡の石積みひとつひとつに、ふだんの風景として混ざりあっている。
島の特産品を並べると、マグロ節、サワラの塩漬け、じゃがようかん、ジャガイモ焼酎と、なんだかおもしろい取り合わせで、それがまた、この島の重層的な来歴をそのまま映しているようです。大東宮の例祭では沖縄角力と江戸相撲が一緒に奉納されるという、ほかではなかなか見られない場面もあって、ここがどういうふうに積み重なってきた土地なのか、すこし考えたくなります。
沖縄県北大東村に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 北大東島燐鉱山遺跡
- 長幕崖壁及び崖錐の特殊植物群落
- 北大東空港
文化財
空港