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この場所の物語
断崖が東シナ海へ向かってぶつりと落ちていく、あの残波岬の縁に立つと、この村が何を背負ってきたかが、すこしだけわかる気がするんです。
護佐丸が積み上げた座喜味城の石組みは、六百年を経てもぴたりと噛み合っていて、世界遺産の石畳をひとりで歩く午前中の静けさは、ふだんの散歩がそのまま歴史の中に入り込んでいくような、ちょっとふしぎな感じがします。読谷山焼 北窯の13連房の登り窯は、4人の親方が今も火を入れながら共同で運営していて、工房に並ぶ器を手に取ると、伝統工芸という言葉より先に、誰かの手の仕事、という実感が来るんですよね。
泡盛「残波」の白瓶をイオンタウン読谷で買って、借りた部屋で自炊しながら過ごす夜があったとして、それはこの村のふつうの夜とそんなに遠くない気がします。御菓子御殿の工場見学でラインを眺めながら紅いもタルトを食べる午後も、都屋の漁港で風に当たる朝も、観光と暮らしのあいだの境目が、この村では妙にゆるやかなんです。戦争の記憶と、焼き物の火と、泡盛の香りが、同じ村の地面の上に静かに重なっている。それがここの手触りだと思います。
沖縄県読谷村に泊まる
この場所の中身
島の上にあるもの
- 座喜味城跡
- 木綿原遺跡
- 沖縄海岸
- 都屋
文化財
自然公園
漁港・港