温泉
この場所の物語
地面の下1175メートルから、349日かけて掘り当てた湯がここにある。大原の地に温泉が湧いたのは2004年のことで、三千院や寂光院がずっと前からそこにあったのに、湯だけがずいぶん遅れてやってきたんですね。弱アルカリ性の単純温泉は肌にやさしくて、浸かっているうちにすこしずつほどけていく感じがするんです。
温泉街というものがなくて、料理旅館と民宿が古刹のそばにひっそり点在している。歩いても歩いても静かで、それが心地よいんだなあ。京都の中心部から1時間バスに揺られてたどり着くこの場所には、ふだんの京都とはちがう時間が流れていて、長く泊まるほどその感覚がしみてくるんです。
生活拠点としても、都市の喧騒からそっと離れた場所として考えられる気がする。訪日客にとっては、古刹と湯が隣り合わせにある、ふしぎな静けさがきっとのこるでしょう。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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