日本の、ある章
京都府
26の町や村。順位ではなく、ただ並んでいる。まだ、行ってない町がある。
- 綾部市 由良川沿いに、グンゼという名前が静かに根を張っている。
- 井手町 玉川の岸に桜並木が続いていて、春のさくらまつりのころは、田んぼのあいだをぬける風も少し色づいて見えるんです。
- 伊根町 海の上に、家が建っているんです。
- 宇治市 宇治茶の香りというのは、茶畑のそばを歩いているときにふいに鼻に届くもので、それがこの土地のふだんの空気なんですよね。
- 宇治田原町 茶畑が山の斜面にそっと貼りついている、そういう景色の中に、この町のふだんがあるんです。
- 大山崎町 桂川と宇治川と木津川が、この小さな町のすぐそこで一つになるんですよね。
- 笠置町 木津川が山のあいだを縫うように流れ、岸に沿ってわずかな耕地が開ける、そういう小ささの町なんですよね。
- 亀岡市 盆地の朝、白い霧が山の端からゆっくりおりてくる、そのぐあいがなんとも好きなんですよね。
- 木津川市 木津駅のホームに降り立つと、JR三路線が束になって合流するこの場所が、なんとも不思議な交差点なんだということに気づくんですよね。
- 京田辺市 駅の改札を出ると、すぐそこにショッピングセンターの入り口がある、そういう町なんですよね。
- 京丹後市 丹後ちりめんの織り音が、どこかの路地の奥からまだ聞こえてきそうな、そういう気配が残っている町なんですよね。
- 京丹波町 街道沿いの宿場として栄えた土地は、いまも交わりの場として生きていて、京都縦貫自動車道と山陰本線が交差するこの町に、人やものが自然と集まってくるんです。
- 京都市 船岡温泉の脱衣場に残る古い木の彫り物を、なんとなく眺めてしまうんですよね。
- 久御山町 上津屋橋の橋桁は、木津川の水が増すたびに、ぷかりと流れていくんですよね。
- 城陽市 金銀糸の工場が、ふだんの住宅街にひっそりと並んでいる。
- 精華町 国立国会図書館関西館の建物が、けいはんなの丘の上にすっと立っているのを見ると、この町がふつうの住宅地とはすこし違うのだということが、なんとなく伝わってくるんですよね。
- 長岡京市 竹林の奥から、ふだんの暮らしの音がしてくる。
- 南丹市 由良川と桂川の分水界が、この土地のど真ん中を静かに走っているんです。
- 福知山市 由良川のそばで暮らしていると、この土地が「治める」ことを大切にしてきたんだなあ、とじわじわ感じるんですよ。
- 舞鶴市 赤煉瓦の倉庫が、港の風にそっと建っているんです。
- 南山城村 茶畑の畝が、山の斜面にきちんと並んでいる。
- 宮津市 松並木が宮津湾と阿蘇海のあいだに細長く続いていて、その砂州の上を歩くのが、なんともふしぎな感じなんですよね。
- 向日市 古墳と竹林が、ふつうの住宅街のすぐ隣にある、というのがここの手触りなんですよね。
- 八幡市 走井餅を買って、男山のふもとをぶらぶら歩いていると、ここが門前町だったことを、体がじんわり思い出すんですよね。
- 与謝野町 着物の襟をかたどった与謝野駅の屋根を見上げると、ああ、この町はちゃんと織物で出来ているんだなあ、と思うんです。
- 和束町 和束川のそばに立つと、斜面いっぱいに広がる茶畑と、瓦屋根の集落が、ひとつながりの景色になっているんですよね。