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この場所の物語
茶畑が山の斜面にそっと貼りついている、そういう景色の中に、この町のふだんがあるんです。
宇治田原町は、江戸時代に永谷宗円が青製煎茶製法を生み出した場所で、その記憶が今も宇治茶の産地としての暮らしに静かに続いています。町域の大半が山林で、鷲峰山のあたりまで緑が途切れない地形は、散歩しながらPCを閉じたくなる、そういうぐあいの環境なんですよね。田原川沿いに整備された「やすらぎの道」を歩いていると、水音と茶の香りが交互にやってくる、ちょっとふしぎな時間になります。
古老柿や京野菜が特産品として残っているのも、この町の土地の深さを感じさせてくれます。総合文化センターや保健センターといった暮らしのための場所が揃っていて、茶栽培と林業と工業が同じ町の中で続いている、その重なりが、宇治田原の素の表情なんだと思います。緑茶の発祥という話を知ってから一杯のお茶を飲むと、その味がすこし変わって感じられる、そういう土地なんですよ。
京都府宇治田原町に泊まる
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