野菜・豆の料理
滋賀県 大津市
えび豆
さちとあじ · FOOD & DRINK
湖の小海老と大豆を甘辛く煮る。湖と畑のものが、一つの鉢に入る。
この場所の物語
湖のものと畑のものが、同じ一つの鉢に入っているんですよ。琵琶湖で獲れるすじえびと、畑の大豆とを、甘辛く煮るだけなんですよね。本当に、これとこれだけで出来ている鉢なんですよ。滋賀県では、昔から田の畦で大豆を作ってきました。どちらも、この土地では身近な食べものだったわけです。
すじえびは、湖の浅い、水草の生えているところに広くいます。獲れる場所も、豆を作る場所も、暮らしのすぐそばでした。産卵の春から夏は水深10メートルより浅いところにいて、冬は沖島のあたりで沖びき網で獲ります。作り方は、大豆を一晩水に浸けてから茹でる。別の鍋で醤油と砂糖と酒を沸かして、すじえびを入れます。
色が変わったら豆を加えて、20分ほど煮詰めて、最後に味醂を絡めます。祝儀にも法事にも祭りにも出てくる鉢です。えびのように腰が曲がるまで、まめに暮らせますように。そういう語呂で、正月にも食べられてきました。湖と畑が、正月の膳の上でひとつになります。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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