野菜・豆の料理
滋賀県 近江八幡市
赤こんにゃく
さちとあじ · FOOD & DRINK
三二酸化鉄で赤く染めた蒟蒻。切ると断面まで赤い。
この場所の物語
切っても、断面まで赤いままなんですよね。表を染めたのではなく、練るときに鉄の粉を混ぜてあるからです。三酸化二鉄という、鉄の入った添加物を使います。滋賀県の近江八幡で、ずっとこの色の蒟蒻が作られてきました。
なぜ赤くするのか、説はいくつも並んでいます。派手好きの信長が染めさせたという話。左義長の山車に飾る赤い紙から、近江の商人が思いついたという話。精進の膳で刺身に見せるために赤くして薄く切ったという話。どれにも、裏づける史料が残っていないんですよ。
味そのものは、ふつうの蒟蒻とほとんど変わりません。ただ、赤いものが煮物の鉢に一つ入っているだけで、そこだけ景色が変わってしまいます。理由がわからなくても、色のほうは続いてきました。わけを説明できないものが何百年も残るというのは、それだけで理由になっているんじゃないかなあ。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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