日本の、ある章
愛媛県
20の町や村。順位ではなく、ただ並んでいる。まだ、行ってない町がある。
- 愛南町 リアス式海岸の入り組んだ地形が、ここの暮らしの骨格になっているんですよね。
- 伊方町 細い半島の稜線に、風車がいくつも並んで立っているんですよね。
- 今治市 タオルの白さと、造船所の鉄の匂いが、おなじ港町に重なっているんですよね。
- 伊予市 削り節の香りが、港町の空気にうっすらと溶けているんですよね。
- 内子町 白漆喰の壁と虫籠窓が、ふだんの通りにそのまま残っているんですよね。
- 宇和島市 リアス式海岸の入り江に、養殖の筏がいくつも浮かんでいる。
- 大洲市 肱川の水面に白い霧が這いおりてくる朝が、この町のいちばん素の顔だと思うんです。
- 上島町 青いレモンが棚に並んでいる、その色の鮮やかさが、この島々の暮らしを少し教えてくれる気がするんですよ。
- 鬼北町 広見川の水が、白い花崗岩の上をするすると流れていくんですよね、成川渓谷の。
- 久万高原町 道の駅天空の郷さんさんの棚に、美川そうめんとやまごぼうみそ漬けが並んでいる。
- 西条市 地面のすぐ下から、澄んだ水が湧いてくる町なんです。
- 四国中央市 紙をつくる機械の音が、この土地の底にずっと流れているんですよね。
- 西予市 卯之町の通りを歩くと、江戸時代の宿場の格子窓と、明治15年に建てられた旧開明学校の白壁が、ごく自然に並んでいるんですよね。
- 東温市 重信川が山から平野へとひらいていくあたりに、棚田とため池が静かに並んでいるんですよね。
- 砥部町 砥部焼の白い器が、窯元の棚にずらりと並んでいる。
- 新居浜市 別子銅山が元禄の世に掘り開かれてから、この土地の地面はずっと、なにかを生み出し続けてきたんですよね。
- 松前町 瀬戸内海国立公園の水際に、6つの駅が点々と続いている。
- 松野町 松丸駅の駅舎に温泉が入っている、というのがこの町のぐあいを教えてくれる気がするんですよね。
- 松山市 伊予絣の紺と白が、城下町の記憶みたいにすっと目に入ってくるんですよね。
- 八幡浜市 港に船が着くたびに、荷と人がどっと動く。