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この場所の物語
細い半島の稜線に、風車がいくつも並んで立っているんですよね。佐田岬半島は、瀬戸内海と宇和海の両側に海を持ち、その風を受けながら、岬あじや岬さばを育てる漁業と、風力発電とが、ふだんの暮らしのすぐそばで動いている場所なんです。
佐田岬亀ヶ池温泉でひとっ風呂浴びて、道の駅佐田岬半島ミュージアムに寄ると、2023年にリニューアルされた展示の中に、この半島の民俗と美術が静かに重なっていて、なんだかすこし、ふしぎな気持ちになります。国道197号を走ってきた時間と、ここに積まれてきた時間とが、ちょっとちぐはぐに出会う感じ、とでも言えばいいのかな。
国の天然記念物である三崎のアコウの木も、1918年に初めて灯をともした佐田岬灯台も、この半島の先端にただそこにある、という置かれ方をしていて、見に行くというより、たどり着く、という感覚に近いんです。JR八幡浜駅からバスで1時間以上かけて来る道のりが、むしろその「たどり着く感」を、ちゃんと用意してくれているのかもしれないなあ、と思います。
愛媛県伊方町に泊まる
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