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西条祭り
だんじりが、川に入る。 四国・西条の秋。金糸銀糸で飾られた屋台「だんじり」と神輿が、あわせて百数十台。その数、四国随一。 提灯を満載しただんじりが、夜の町を流れていく。動く宝石、と…
だんじりが、川に入る。
四国・西条の秋。金糸銀糸で飾られた屋台「だんじり」と神輿が、あわせて百数十台。その数、四国随一。
提灯を満載しただんじりが、夜の町を流れていく。動く宝石、とでも言おうか。
起源は江戸時代。石鎚山の信仰と結びついた、伊曽乃神社の例祭である。
そして、10月16日の早朝。加茂川での「川入り」。
御神輿が町へ帰ろうとする。それを、だんじりを担いだ男たちが、川のなかで押しとどめる。腰まで水に浸かって。声を限りに叫んで。
もう少し、いてくれ。まだ、終わらせたくない。
別れがたい、というその気持ちが、そのまま祭りになっている。
愛媛県指定無形民俗文化財。
地面のすぐ下から、澄んだ水が湧いてくる町なんです。石鎚山の山地を抜けた水が加茂川を流れ、地下へしみこんで、ふだんの暮らしのそこかしこに顔を出す。水の都と呼ばれるのは、看板のことばではなくて、ほんとうにそういう場所なんですよね。
伊曽乃神社の秋祭りになると、江戸のころから続くだんじりが奉納される。石鎚黒茶という発酵茶が特産品としてあって、愛媛民藝館には陶磁器をふくむ民藝品がたくさん収蔵されている。四国唯一の民藝館というのも、ちょっとおもしろい事実で、工芸や祭りの気配が、暮らしの地層のように積み重なっている。
ITOMACHI HOTEL 0は隈研吾の設計で、石鎚山の山並みを建築のかたちに写しとっている。保国寺には四国最古とされる庭園があって、そこに静かに座る時間も、この町の使い方のひとつだと思う。山と海のあいだに、伝統と新しいものが、あまり主張せずに並んでいる。そういうぐあいが、この場所のいちばんの手触りかもしれないんです。
愛媛県西条市に泊まる
この地に重なるもの
- 永納山城跡
- 法安寺跡
- 保国寺庭園
- 星ヶ森(ほしがもり)(横峰寺石鎚山遥拝所)
- 往至森寺のキンモクセイ
- 興隆寺宝篋印塔
- 興隆寺本堂
- 瀬戸内海
- 石鎚
- 石鎚山
- 瓶ヶ森
- 伊予西条
- 壬生川
- 伊予小松
- 伊予三芳
- 玉之江
- 石鎚山
- 伊予氷見