産地の仕事/通勤圏の勤め
埼玉県 さいたま市岩槻区
岩槻の人形工房と人形博物館
Iwatsuki Doll Workshops and Museum
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
桐の粉を練った頭に胡粉を塗る節句人形の工房が街に点在し、博物館で工程を見られる。
この場所の物語
頭は桐の粉を練って作ってから、そこへ胡粉を何度も塗り重ねて仕上げていくことになります。胡粉は貝殻から作る白い顔料で、塗っては研ぎを繰り返していくことで、薄くて硬い表面ができあがっていくんですよ。工房は街のあちこちに点在していて、博物館ではその工程を順を追って見ることができます。
頭と手足と衣装と道具がそれぞれ別の職人の仕事になるので、一体の人形が何人もの手を通ることになります。東武線で大宮まで10分ほど、学校と病院が揃っているので、都心へ通いながら住むことができるんですよね。岩槻区の中で暮らしが閉じてしまうということもありません。
人形の顔というのは、削って作るのではなく塗って作ります。重ねた胡粉を研いで形を出していくので、彫刻というよりは漆器の下地に近い仕事になり、同じ型から起こしても最後の表情のほうが一つずつ違ってきます。顔が命だと言われるのは、そこがいちばん人の手に触れている部分だからです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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