麺
埼玉県
冷汁うどん
さちとあじ · FOOD & DRINK
胡麻と味噌を擂って冷たい出汁でのばし、大葉と胡瓜を入れたつゆで麺を食べる。
この場所の物語
火にかける工程が、どこにもありません。すり鉢で、胡麻と味噌を擂り合わせます。そこへ大葉や胡瓜、茗荷、生姜を加えて、冷たい水か出汁でのばす。それをつゆにして、うどんを食べるんですよ。埼玉県の県北や県西に伝わるものです。
川島町では、野菜もすり鉢で一緒に擂ってしまうのが特徴です。すったて、という呼び名は、すりたてが縮まったものだと言われています。この土地は稲作の裏作に小麦を作っていて、うどんのつけ汁として広がりました。
田植えや草刈りで汗をかいたあと、時間も食欲も無いときに、これなら食べられます。栄養がしっかり取れて、しかも手間がかからないんですよ。だから、農繁期の台所ではたいへん重宝されました。旬は6月から8月にかけて、暑い盛りになります。2007年には、国が選んだ郷土料理の百品にも入っています。火を使わない汁が、いちばん暑い季節を支えてきました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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