漬物・発酵
埼玉県
おなめ
さちとあじ · FOOD & DRINK
大豆と麦の麹に野菜を仕込む。飯にのせて、そのまま食べる。
この場所の物語
飯にのせるだけで、それが菜になるんですよ。おなめこうじというのは、麦と大豆から作るんですよ。水に浸けた大麦と、炒った大豆を蒸し上げて、そこへこうじ菌を混ぜます。煮立てて人肌まで冷ました塩水を加えて、しっかりかき混ぜていきます。1週間から2週間ほどで、できあがるんですよ。
この土地では、なめ味噌とも呼ばれているそうです。入れる具のほうは、家ごとにまるきり違ってくるんですよ。季節のもののほか、塩漬けの茄子、椎茸、紫蘇の実、古い生姜など。塩気が強くて、食欲をそそる味に仕上がります。味噌のように溶かさず、そのまま舐めるようにして食べるんですよ。
土用のころ、暑さで食が進まない時季に重宝されてきました。農家の忙しい時季にも、同じように役に立ちます。冷蔵庫に入れておけば半年より長くもつので、保存の菜にもなります。伝わっているのは秩父を中心に、武蔵野台地の北のはしや、県の東北部、入間台地です。炊きたての飯があれば、それで食事になってしまいます。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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