温泉
この場所の物語
泡が肌にぴたぴたと付いてくる湯なんですよ。地下のずっと深いところから湧いてくる炭酸の泉質で、浸かっていると、からだが自分でしゅわしゅわしているみたいなふしぎな感覚になるんです。吉川温泉よかたんは、開湯からまだ二十年ほどの、わりと若い温泉なんだなあ。
でもその若さが、かえってこの場所をのびのびさせている気がします。山田錦の郷では地元の野菜や地酒がふつうに並んでいて、歩くだけで土地のふだんの暮らしが見えてくるんです。長く泊まるというより、何度も通って少しずつ馴染んでいく場所なのかもしれません。
多拠点で暮らす人にとっては、道の駅よかわの整った設備がちょっとした安心になるはずです。訪日の旅人には、炭酸泉の泡立ちそのものが、ほかではなかなか出会えない体験になるんじゃないかなあ。丘陵のなかにぽつんとある湯処で、時間がすこしだけゆるむ、そういう手触りの場所なんです。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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