日本の、ある章
富山県
15の町や村。順位ではなく、ただ並んでいる。まだ、行ってない町がある。
- 朝日町 不動堂遺跡の土の中に、縄文の超大型竪穴建物の跡が眠っているんです。
- 射水市 新湊の漁港から水揚げされた白えびが、ふだんの食卓にのぼる土地なんですよね。
- 魚津市 埋没林というものが、じつは地面の下にあるんです。
- 小矢部市 長七製麺の看板が、石動の町なかにそっとある、そういう場所なんですよね。
- 上市町 穴の谷の霊水を汲みに来た人が、帰りにもう一度だけ振り返る、あの感じ、わかるんですよね。
- 黒部市 黒部川の伏流水が地面からそっとにじみ出てくる、あの感じを知っていますか。
- 高岡市 鋳物の型から抜き出したような、どっしりした静けさが、この町にはあるんですよね。
- 立山町 雄山神社の三社が、山の麓から頂へと連なっているというのが、この土地のかたちをそのまま示しているんですよね。
- 砺波市 砺波平野に家が点々と散らばる散居村の眺めは、ふつうの田園風景とはすこし違うんですよね。
- 富山市 越中富山の薬売りが全国を歩き回っていたころから、この町は「出ていく文化」と「戻ってくる暮らし」の両方を持っていたんですよね。
- 滑川市 春の夜明け前、滑川漁港に立つと、富山湾の水面がほのかに青白く光るんです。
- 南砺市 合掌造りの屋根の傾きは、雪の重さをそのまま受け止めるために生まれた角度なんですよね。
- 入善町 地下500メートルを超える深さから自噴する湯が、黒部川明日温泉の露天に静かにあふれているんですよね。
- 氷見市 富山湾を向いた窓から、鰤漁の船がゆっくり戻ってくるのを見ていると、ここには「水揚げ」という言葉がちゃんと生きているんだなあ、と思うんです。
- 舟橋村 越中舟橋駅のホームに降り立つと、すぐ隣に図書館があるんです。