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この場所の物語
長七製麺の看板が、石動の町なかにそっとある、そういう場所なんですよね。北陸街道の宿場として人が行き来した道すじに、いまも旭醤油味噌の蔵や、あずまだち造りの民俗資料館が残っていて、ふだんの暮らしのなかに歴史がごく自然に混ざり込んでいるんです。
砺波平野のほうへ目を向けると、散居村の点々とした家並みが、小矢部川の流れとともにのどかな景色をつくっていて、石動駅からあいの風とやま鉄道に乗れば高岡にも金沢にもすっと出られるので、ここを拠点に仕事や用事をこなしながら、夕方は宮島峡の湯に入る、そんな一日の組み立てができるんです。
埴生護国八幡宮には、源義仲が倶利伽羅峠の戦いの前に祈願したという伝説が残っていて、その本殿は国の重要文化財に指定されています。歴史の重さがある一方、町のあちこちにヨーロッパの建築を模したメルヘン建築が立っていて、そのちぐはぐな取り合わせが、なんだかおもしろくて、いいなあ、と思うんです。源平合戦の古戦場と、ヨーロッパ風の公共施設が同じ町にある、そういう場所はなかなかないですよね。
富山県小矢部市に泊まる
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