産地の仕事/観光・宿
富山県 南砺市井波
井波 八日町通りと木彫刻
Inami Yokamachi-dori and Woodcarving
まちとなりわい · TOWNS & TRADES
瑞泉寺へ続く石畳の通りに木彫刻の工房が並び、欄間や獅子頭を彫る音が表まで届く。
この場所の物語
戸を開けたまま彫っているので、鑿の音が通りのほうまで出てくるんですよ。瑞泉寺の門へ向かう石畳の両側に木彫刻の工房が軒を並べていて、戸が開いているのは見せるためというより、そのほうが手元が明るいからだろうと思います。立ち止まると、いくつもの手が別々の速さで動いているのがわかります。
門前町ですから、通りの骨格はいまも瑞泉寺のほうを向いているんですよね。商いのためというより参るためにできた道の幅がそのまま残っていて、そこに欄間や獅子頭を彫る仕事が並んでいることになります。高岡へ出るには城端線とバスを乗り継ぐので、日々の用は車のほうが早く、暮らしの条件としては素直な町ではないです。
それでも空き家を工房に変えて通りへ入ってくる人がいて、閉じてしまった町ではないことが見えてきます。門前の通りは短くて端から端まで歩いてもたかが知れた長さですが、鑿の音が届く範囲がそのままこの町の広さなんだと思います。音のするほうへ曲がれば、たいてい誰かが手を動かしているんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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