寿司
富山県 富山市
ますのすし
さちとあじ · FOOD & DRINK
曲げわっぱに笹を敷き、酢締めの鱒と飯を詰めて重しを掛ける。放射状に切り分ける。
この場所の物語
開けた瞬間がいちばんよくて、それは持ち帰る前に分かってしまうんですよ。曲げた薄い板の器に笹を敷いて、酢でしめた鱒と飯を詰め、重しをかけます。ふたを取ると、笹の葉が放射状に開いて、その下から桃色が出てくるんですよ。
切り分けるときは、笹ごと、放射状に切り分けます。箱に入っている小さな包丁を使うんですよ。売り始めたのは1912年で、店ができたのは富山の駅が開いた1908年でした。そこから駅弁として広がっていったものです。いまの包み紙の絵は、1965年に画家が描いたものだそうです。
もとは神通川で獲れた桜鱒を使いましたが、いまは北海道のものが主になっています。川の魚が土地のものでなくなっても、形と器のほうは残りました。笹の匂いが、飯にしっかり移っています。笹は毎年、県内の山から採ってくるのだそうです。ふたを開けるところまでが、この駅弁のうちなんですよね。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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