漬物・発酵
奈良県 奈良市
奈良漬
さちとあじ · FOOD & DRINK
瓜や胡瓜を酒粕に何度も漬け替える。色が濃く飴色になるまで漬け床を替えていく。
この場所の物語
売れはじめたのは、名前がついてからなんですよね。塩をした瓜を、たっぷりの酒粕に漬けていくんですよ。胡瓜も、西瓜も、生姜も、まったく同じように漬けていきます。粕が味を吸って古くなったら、新しい粕へ移すんですよ。それを、何度も何度も繰り返すんですよ。
昔ながらのやり方だと、4年から十数年ほどかかります。漬け替えるたびに色が濃くなって、最後は黒くなっていきます。いま店で買うものが飴色なのは、そこまで長く漬けないからだそうです。平城京の跡から出た木簡に、粕漬けの瓜と茄子の名が書かれています。ものとしては、1000年より前からあったことになります。
奈良漬という言葉のほうは、室町の記録に、宇治の土産として出てくるのが最初です。江戸のころ、奈良の医者が白瓜の粕漬けを奈良漬と名づけて売り出しました。その医者は、幕府の御用商人にまでなっています。ものは1000年以上前からあって、名前は途中でついた。順番がそうなっていることに、あとから気づきました。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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