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この場所の物語
海峡の潮の流れが、この町の歴史そのものを運んできた気がするんです。室津半島の先端に立つと、瀬戸内海の多島海がひらけて、北前船が風待ちをした港の記憶が、波の音といっしょに聞こえてくるような気がして。
四階楼という擬洋風の木造建築が、1879年の明治の空気をそのまま封じ込めて、今もちゃんとそこに建っているんですよね。江戸から明治へ、回漕業で栄えた商家の暮らしぶりが、あの建物の窓枠や廊下の手すりのなかに、ひっそり残っている。
上関大橋を渡れば長島へ、祝島市場へ足を延ばせばマアジやハモの水揚げのそばに立てるんです。漁業と農業がふだんの暮らしを支えていて、温州みかんの畑と漁港が、半島の斜面と海岸線にほどよく混ざり合っている。皇座山を背に、八島のあたりまで海が続くこの地形のなかで、ゆっくりPCを開いたり、散歩で港をひと回りしたりする時間は、どこか自分のペースに戻してくれるものがあるんだなあ。
山口県上関町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 四階楼
- 瀬戸内海
- 皇座山
- 八島
文化財
自然公園
山
漁港・港