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防府・裸参り
12月の深夜、裸で参拝する。 山口・防府。防府天満宮は、日本最初の天満宮のひとつ。その神社で、毎年12月第4土曜の深夜、裸まいりが行われる。 男性たちが白装束・裸足で参道を歩く…
12月の深夜、裸で参拝する。
山口・防府。防府天満宮は、日本最初の天満宮のひとつ。その神社で、毎年12月第4土曜の深夜、裸まいりが行われる。
男性たちが白装束・裸足で参道を歩く。12月の山口の夜は、冷える。それでも、歩く。
日本三大裸まつりのひとつとされる。他に比べると、知名度は低い。でも、この祭りの方が古く、静かで、本物らしさがある。
裸で神に向かう。その行為の意味は、寒さの中でしか体感できない。
防府は、山口市と宇部市に挟まれた小さな街だ。でも防府天満宮は、菅原道真をまつる神社の中でも、最初期のものだ。
日本の冬の神事を、素直に見てほしい。
寒さが、祭りの一部だ。
防府天満宮の参道を歩いていると、門前町の石畳と、遠くに見える臨海工業地帯の煙突が、同じ視界に収まるんですよね。そのちぐはぐさが、この土地のほんとうの顔なんだと思う。
周防国の国府が置かれた古い地であることを、周防国分寺の金堂がしずかに教えてくれます。奈良時代からの礎石の上に、いまもふだんの暮らしが重なっている、そういうぐあいの場所なんです。毛利邸の庭園を散歩しながら、PCを開いて仕事をする午後があったとしても、なんとなく似合う気がする。
佐波川の鮎や天神鱧という食べものが地元にあって、向島や野島の漁港が今日も動いている。瀬戸内の島をいくつか抱えた市域は、海と平野と山が、大平山のほうまでゆったりと続いています。種田山頭火の墓所がある護国寺に句碑を読みに行くような、すこしゆっくりした時間の使いかたが、この土地にはよく似合うんだなあ。
山口県防府市に泊まる