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この場所の物語
板そばの切り口は、どこか実直で、余計なものを削ぎ落とした形をしているんですよね。最上川沿いの三難所そば街道に並ぶ店々に入ると、そういう土地の気質がそのまま器に盛られているような気がして、うれしくなります。
奥羽山脈と出羽丘陵に東西をしっかり抱えられた村山市は、冬になると-15℃以下まで冷え込む特別豪雪地帯で、そのぶん夏の静けさと光が、すこし際立って見える土地です。かつて最上川が碁点・三ケ瀬・隼という三つの難所を越えて舟を運んでいた、その川の記憶が、今も地形のなかにひっそりと残っているんだなあ、と川沿いを歩くと感じます。
ひっぱりうどんという食べものの名前も、なんだかこの土地の日常をそのまま言い表しているようで、いいんですよね。長くいれば、板そばとひっぱりうどんという二本の軸が、ふだんの食卓にごく自然に入ってくる。葉山を遠くに見ながら、川の流れとともにある暮らしを、じぶんのペースでためしてみたくなる場所です。
山形県村山市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 葉山
- 村山
- 袖崎
山
駅