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この場所の物語
奈良のころから人が湯に浸かりに来ていた、という事実が、出雲湯村温泉の足湯に腰かけるとすこし実感できる気がするんですよね。斐伊川の流れに沿って、たたら製鉄の記憶や八岐大蛇の伝説が、日常の道のそこかしこに静かに重なっているんです。
出雲大東焼の窯では、モリブデン鉱を釉薬に溶かした緑色の器を、いまも手で作り続けていて、その工程を自分で体験できるのがいいんですよね。加茂岩倉遺跡のそばを歩いたり、日原神社の参道に立つ海潮のカツラの根元でしばらく上を見上げたりしながら、ふだんの散歩がそのまま古代に繋がっていく、そういうぐあいで時間が動いている土地なんです。
山間の林野が大半を占める地形で、JR木次線と国道が山陰と山陽を結ぶ背骨になっているから、拠点として持っていても、出ていく道と戻る道がちゃんとある。龍頭八重滝のオオサンショウウオや、海潮のゲンジボタルのように、ここにしかいないものが、ふつうの川の近くにいるというのが、この土地のいちばんふしぎでいいなあと思うところです。
島根県雲南市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 加茂岩倉遺跡
- 海潮のカツラ
- 堀江家住宅(島根県飯石郡吉田村)
- 出雲湯村温泉
- 木次
- 出雲大東
- 加茂中
- 幡屋
- 南大東
- 日登
- 下久野
文化財
温泉
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