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この場所の物語
筑後川の水と、佐賀平野の土と、天吹酒造の酒が、この町の輪郭をつくっているんですよね。中原駅を降りると、福岡にも佐賀市にも近いのに、どこか平野のまんなかにいる、という感覚がある。田んぼと畑とクリークが続く景色の中に、エツやウナギ、トマト、アスパラガスといった産物が、ふだんの暮らしにしっかり根を張っていて、その豊かさが静かにうれしいんです。
千栗八幡宮のお粥試しや、綾部神社の行列浮立のように、季節ごとの祭事がいまも暮らしの中に生きていて、町のリズムをつくっているのがいいなあと思う。長崎街道の中原宿という宿場の記憶も地面の下に残っていて、歩いているとふいに歴史の層に触れる。白石焼という焼き物も町の産業としてあって、手仕事の気配が、農業の町の表情に少し奥行きを加えているんです。
拠点として考えると、中原駅があって、福岡市へも佐賀市へも出やすい立地なのに、町の中はとても静かで、自炊しながら散歩して、ホタル公園や四季彩の丘みやきに出かける、そういうふだんの日々がちゃんと成り立ちそうなんですよね。派手さはないけれど、平野の広さと祭りの手ざわりが、じわりとここに居てもいいという気持ちにさせてくれる、そういう町です。
佐賀県みやき町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 中原
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