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片貝まつり奉納大煙火
世界一の花火が、ここにある。 四尺玉。重さ四百二十キロ。直径八百メートルの大輪。ギネスにも載った、世界最大の打ち上げ花火。上げるのは、人口わずか数千の小さな町。 三尺玉発祥の地…
世界一の花火が、ここにある。
四尺玉。重さ四百二十キロ。直径八百メートルの大輪。ギネスにも載った、世界最大の打ち上げ花火。上げるのは、人口わずか数千の小さな町。
三尺玉発祥の地。花火はすべて、浅原神社への奉納。生まれた子のため、亡くなった人のため。
打ち上げの前に、奉納者の名前と願いが読みあげられる。だれかの人生の、節目のしるし。
だから片貝の花火は、大きいのに、あたたかい。
池の底で、錦鯉がゆっくりと向きを変える。その動きを眺めていると、この町にはものを育てることへの、長くて深いこだわりがあるんだなあ、と気づくんですよね。
信濃川が南北に流れ、東西を丘陵に抱かれた盆地の地形の中で、小千谷縮の機を織る音も、清酒「長者盛」を仕込む手つきも、どこか同じ呼吸をしているように見える。宿場町だった頃の面影が、ふだんの暮らしの奥にひっそりと残っていて、それが町全体の落ち着きになっているんだと思う。
2024年に複合施設「ホントカ。」の中に移った小千谷市立図書館には、西脇順三郎記念室があって、本を読みながらすこし長く滞在したくなるぐあいに整っている。魚沼神社の境内に立つ阿弥陀堂は、国の重要文化財に指定されていて、三国街道を行き交った人たちがずっと見上げてきた建物が、いまも静かにそこにある。
9月上旬の片貝まつりになると、正四尺玉の花火が夜空に放たれて、それはもう、音でも光でも説明しきれないような体験になる。花火の夜だけじゃなく、12月31日の浅原神社の除夜の花火108発も、この町が祭りと共に一年を刻んでいることを、ちゃんと教えてくれるんです。
新潟県小千谷市に泊まる
この地に重なるもの
- 魚沼神社阿弥陀堂
- 小千谷
- 内ヶ巻
- 越後岩沢