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この場所の物語
朱塗りの開運橋を渡るとき、欄干に彫られた寅の顔と目が合うんですよ。信貴山の麓に踏み込むと、千手院や玉蔵院といった宿坊が今も泊まれる場所として静かに開いていて、修行の道場がそのまま宿になっているというのが、ふしぎでいいなあと思うんです。
生駒山地と矢田丘陵にはさまれた山間盆地だから、近鉄の平群駅から歩き出すと、すぐに竜田川の流れと古墳の丘が混ざり合うような地形になってくる。道の駅大和路へぐりに並ぶ古都華は、この土地でとれたいちごで、農産物直売所のにぎわいが、霊場の町のふだんの暮らしをちゃんと支えているんですよね。
朝護孫子寺の本堂に国宝の信貴山縁起絵巻が伝わっていて、聖徳太子の創建という伝承まで重なると、この土地が背負っている時間の厚みに、すこし立ちすくむ感じがある。宿坊に一泊して護摩の煙を浴びながら仕事の合間に散歩する、そういうちょっとした過ごし方が、ここでは自然に成立するんです。
奈良県平群町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 烏土塚古墳
- 藤田家住宅(奈良県生駒郡平群町)
- 金剛生駒紀泉
- 信貴山
- 平群
- 竜田川
- 元山上口
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