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この場所の物語
大峯奥駈道を歩いた人は、あの道がふつうの山道とちがうことを、足の裏でわかるんですよね。釈迦ヶ岳の稜線に立つ釈迦如来の銅像も、前鬼の里・小仲坊で61代つづく五鬼助の家も、信仰がただの歴史じゃなくて、いまもここで息をしているんだなあ、と感じさせてくれます。
きなりの湯で湯につかりながら、池原貯水池をながめる夕方は、すこしぼんやりしていていいんです。道の駅きなりの郷 下北山にはキャンプ場も宿泊施設もあるから、ここを拠点にして、何日かかけてこの山深さをすこしずつほぐしていく、そういう滞在のしかたが、この村にはよく似合う気がします。
下北春まなという野菜が、漬けにも、うどんにも、ソフトクリームにもなって村のあちこちに顔を出しているのが、なんだかおかしくてうれしいんですよ。不動七重滝の七重の段瀑も、1929年完成の池原橋のかたちも、この村の奥行きはひとつじゃないぞ、と静かに教えてくれているみたいです。
奈良県下北山村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 吉野熊野
- 釈迦ヶ岳
- 涅槃岳
自然公園
山