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この場所の物語
細石刃が、土の中からひとつひとつ出てきたんですよね。矢出川遺跡では、旧石器時代の石器が夥しい数、この山間の地面の下に眠っていた。それは、ずっとずっと昔から、人がここを選んで立ち寄り、留まり、また歩き出していったということで、そのことをすこし想像すると、足もとがふしぎにあたたかくなる気がするんです。
八ヶ岳の裾野に広がる南牧村は、秩父多摩甲斐の自然公園と八ヶ岳中信高原の自然公園、ふたつの公園のあいだに挟まれた村で、硫黄岳の稜線がふだんの暮らしの背景になっている。キバナシャクナゲが自生するような土地ですから、植物も石器も、人の手が加わらないままの時間をたくさん持っている。
ここで数週間すごすと、ナイフ形石器を打ち出した人たちと、じぶんのあいだにある時間の長さを、頭ではなく体でわかるような日が来るんじゃないかなあ、と思うんです。村に4つある駅のどれかで降りて、遺跡のそばを散歩するだけで、旅のしかたがすこし変わる、そういう土地なんですよね。
長野県南牧村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 矢出川遺跡
- 八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地
- 秩父多摩甲斐
- 八ケ岳中信高原
- 硫黄岳
- 野辺山
- 佐久広瀬
- 佐久海ノ口
- 海尻
文化財
自然公園
山
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