image · pastoral × balanced (proxy)
長野県の他の市区町村
この場所の物語
蔵の壁が、秋になるとブドウの色に染まる、というのはすこし言い過ぎかもしれないけれど、巨峰の産地として知られるこの町を歩くと、商家の蔵と畑がほんとうに近い距離で並んでいて、そのぐあいがいいんですよね。
須坂の町の骨格は、製糸業で栄えた明治から昭和初期に組み上げられたもので、田中本家博物館に残る約20の土蔵と庭園を見ていると、あのころの商人たちがどれだけ丁寧に暮らしを積み上げたか、じんわり伝わってくるんです。長野電鉄の須坂駅を降りて、旧街道沿いをすこし歩くだけで、その層の厚さに気づく。
みそすき丼を食べながらPCを開いて、夕方には臥竜公園を散歩する、そういうふだんの一日が、この町ではわりと自然に組み立てられそうで、それがいいなあと思うんです。米子大瀑布まで足を延ばせば、上信越高原の奥行きも感じられる。懐古でも観光でもなく、ちゃんと今の暮らしと地続きになっている、そういう手触りの町なんですよね。
長野県須坂市に泊まる