image · pastoral × balanced (proxy)
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この場所の物語
砂時計をそのまま地図にしたような町、というのが、立科町の地形を知ったときの最初の感想なんですよね。南の高原リゾートと北の里エリアが、わずか五十数メートルのくびれでつながっていて、その両端がまるで別の時間軸で動いている。
白樺湖のほとりにリゾート施設が連なり、女神湖では春にザゼンソウ、初夏にレンゲツツジが咲く。標高一四〇〇メートルを超える高原で、PCを開きながら窓の外を眺めると、蓼科山の稜線が視界の端にある、というのはなかなかいいぐあいの日常だと思うんです。池の平温泉の大露天風呂に夕方ひとりで入って、それから宿に戻って自炊する、そういうふだんの繰り返しが、ここではわりと自然にできる。
北部には中山道の宿場・芦田宿の面影が残り、七〇二年創建とされる津金寺がひっそりと立っている。生糸の産地として積み重ねてきた暮らしの厚みは、派手には見えないけれど、歩くとすこしずつ伝わってくる。蓼科テディベア美術館という、世界から約九千体を集めた場所がここにある、というのもふしぎでいいなあと思う。高原のリゾートと宿場の記憶と、そのあいだの砂時計のくびれ——立科町は、そのアンバランスさごと、おもしろい。
長野県立科町に泊まる
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この地に重なるもの
- 八ケ岳中信高原
自然公園