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この場所の物語
木曽ヒノキの香りというのは、乾いているのに、どこか湿り気があるんですよね。赤沢自然休養林の林道を歩くと、樹齢300年超の天然林がそっと頭上をふさいで、PCも、通知も、すこし遠くなる感じがある。中山道の宿場町として栄えた上松宿の古い町並みが残っていて、ふだんの散歩でも、江戸の荷運びの記憶がうっすら地面に染みついているようで、いいんですよ。
木曽川が花崗岩を削ってできた寝覚の床は、国の名勝として知られているけれど、観光地というより、自然がただ仕事をした結果、という感じで、見ていると少し静かな気持ちになります。越前屋の寿命そばを手繰りながら、創業300年という時間の厚みをぼんやり考えるのも、この町のふつうの午後のすごし方になる。
林業と水力発電が今も産業の軸にあって、木と水で動いてきた土地の論理が、暮らしの中にまだちゃんと生きているんです。駒ヶ岳ロープウェイで千畳敷へ上がる道も手元にある、そういう場所に拠点を置くと、山と森と川が、日常の奥行きになってくれる気がして、それはなかなかいいなあと思います。
長野県上松町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 寝覚の床
- 駒ヶ岳
- 上松
- 倉本
文化財
山
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