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熊本県御船町

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熊本県 / 御船町
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この場所の物語

地面の下に、肉食恐竜の骨が眠っていた、というのが出発点なんですよね。御船町で1979年に発見された「ミフネリュウ」は、日本ではじめて見つかった肉食恐竜の化石で、その発見が町の輪郭をすこし変えた。御船町恐竜博物館では化石そのものと向き合えるし、「みふね化石ひろば」では自分の手で掘ることもできる。地層の中に時間がたたまれているのを、手の感触として知れるんです。

吉無田高原まで足をのばすと、阿蘇外輪山の伏流水が湧く吉無田水源があって、江戸時代に植えられた木々の根もとから、ひんやりとした水が出てくる。キャンプ場やグランピング施設もあるから、何泊かしながら朝の水音を聞く、という過ごし方もできるんですよね。熊本桜町バスターミナルからバスで40分ほどという距離が、ちょうどいい「離れ具合」になっていて、ふだんの暮らしの延長として使いやすい。

南北朝の戦いの記憶をもつ東禅寺、西南戦争の激戦地だった妙見坂公園、甲斐宗運の城跡が残る城山公園と、土地の下には幾重もの歴史が折り重なっている。玉虫御前の伝説を伝える玉虫寺のような場所もあって、訪ねるたびに「あ、こんなものがあったのか」という小さな発見が続く。恐竜の骨と古戦場と伏流水が、同じ町の中にある、というのがなんだかふしぎでいいなあと思うんです。

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