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この場所の物語
布田川断層帯の上に、新しいコンクリートが積み重なっている。それが益城町のいまの素の表情で、2016年の地震を経て、町はいまも手を動かしながら前に進んでいるんですよね。2023年に完成した益城町震災記念公園には高さ4mのモニュメントが立ち、夜になるとライトアップされる。そこに立つと、記憶を消すのでも封じるのでもなく、ちゃんと見ておこうという姿勢が、地面から伝わってくるようです。
熊本空港まで車で5分という近さは、ふだんの暮らしの中でじわじわと効いてくる。九州産交バスが走り、九州自動車道の益城熊本空港ICにもすぐ出られる。それでいて、北の畑作地では水田が広がり、潮井水源では年間を通じて17〜18℃の湧水がこんこんと湧いている。キャンプ場も整っていて、都市の機能と水辺のゆっくりした時間が、思ったより近い距離で並んでいるんです。
富喜製麺所の冷凍自動販売機とか、砥川神社に伝わる獅子舞とか、益城町には「ずっとここにあったもの」が、新しい町並みの隙間に残っている。そういう古いものと、2023年に新ターミナルが開業したばかりの空港とが、同じ日常の中に混在しているのが、この町のおもしろいぐあいだと思います。
熊本県益城町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 布田川断層帯
文化財