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この場所の物語
えらぶゆりが、畑のなかで白く揺れているのを見ると、この島の暮らしの軸がどこにあるのか、なんとなくわかる気がするんですよね。隆起サンゴ礁が平らに広がる地形のおかげで、花卉やサトウキビやバレイショが、海を背景にして育っている。内喜名の漁港から和泊港まで、ふだんの生活の動線がコンパクトにまとまっていて、沖永良部空港から鹿児島や那覇へ飛べるから、島にいながら遠くとつながっていられる。
越山公園の展望台に立つと、太平洋と東シナ海がどちらも見えるんです。琉球と日本本土の歴史がここで交わってきたことが、地形ごしに少しだけ実感できる。西郷隆盛がかつて滞在した南洲神社や西郷南洲記念館があるかと思えば、沖永良部島古墓群のような、もっと古い層の記憶も島のあちこちに残っている。
フーチャという潮吹き洞窟で波が吹き上がるのを見たり、松の前池で渡り鳥を待ったり、ワンジョビーチでサンゴの上を歩いたりする時間が、ここにはあります。特別なことをしようとしなくても、島の地形そのものが、ちょっとした発見をそっと用意してくれているんだなあ、と思います。
鹿児島県和泊町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 沖永良部島古墓群 世之主の墓 新城花窪ニャートゥ墓 屋者ガジマル墓 アーニマガヤトゥール墓
- 奄美大島
- 沖永良部空港
- 内喜名
文化財
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