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この場所の物語
川内川の河畔に、湯田区営温泉のちいさな共同浴場がある。江戸時代の文政年間に発見されたという宮之城温泉の湯が、いまも地元の人たちのふだんの夕方に混じっていて、それがなんともいいんですよね。きみか、という郷土菓子の名前も、どこかなつかしい響きで、この土地の時間のながれをそっと教えてくれるようです。
紫尾山は、修験の大道場として知られる山で、その山麓には紫尾温泉がひっそりと湧いている。宮之城線という国鉄の路線がかつてここを走っていて、1987年に廃止されたあとも、宮之城鉄道記念館や鶴田鉄道記念館が線路の記憶をていねいに残しているんです。廃線の痕跡と山の静けさが、内陸の町のそこかしこにしみついていて、なんだかすこし、時間の層が厚い場所だなあと感じます。
鶴田ダムがつくる大鶴湖は、ダム湖百選にも選ばれた湖で、九州山地の南麓に静かに横たわっている。北薩横断道路で霧島空港方面ともつながっていて、車があれば日常の行き来はそれほど不便ではない。PCを開きながら湯に入り、山を眺めて一日を終える、そういうふだんの暮らしをここで試してみたくなる人が、きっとすこしずつ増えているんだろうなあと思います。
鹿児島県さつま町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 宮之城温泉
- 紫尾山
温泉
山