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徳之島・闘牛
牛が、牛と戦う。 鹿児島・徳之島。奄美群島の一島。この島には、闘牛の文化がある。 徳之島の闘牛は、スペインとは違う。牛が人と戦うのではなく、牛同士が戦う。勝負は、どちらかが逃げ…
牛が、牛と戦う。
鹿児島・徳之島。奄美群島の一島。この島には、闘牛の文化がある。
徳之島の闘牛は、スペインとは違う。牛が人と戦うのではなく、牛同士が戦う。勝負は、どちらかが逃げた時点で終わる。牛を傷つけることが目的ではない。
島の人たちが、この闘牛を愛している。牛のオーナーが、名前を呼んで声援を送る。観客が熱狂する。牛が勝つと、涙を流す人もいる。
年に数回、大きな大会がある。旅行者も観覧できる。
なぜ島に闘牛があるのか。
いつから続いているのか。
その答えは、島の人に聞いた方がいい。
文化は、説明するより体験する方が早い。
闘牛の日の徳之島に、いてほしい。
琉球石灰岩が地面のすぐ下に広がっていて、雨が地に染みこむより先に、どこか見えない洞へと流れていくような感じがあるんです。銀河洞の2000メートルを超える鍾乳洞も、犬田布岬の海蝕奇岩も、この島の地面がいかに複雑な顔を持っているかを、ゆっくり教えてくれます。
サトウキビや徳之島牛が育つ農地と、カムィヤキ遺跡が眠る石灰岩の丘が、ふだんの暮らしの中に並んでいるのが、ここの不思議ないいところなんですよね。旧石器時代から中世の須恵器窯跡まで、何層もの時間が土の下に重なっていて、伊仙町歴史民俗資料館に入ると、その重なりがすこし手の届くところに来る気がします。
闘牛の音が聞こえる日と、喜念浜の浅い岩場に光が差す日が、同じ島にあるというのが、この場所の手触りをいちばんよく表しているかもしれません。長く滞在するほど、地形と暮らしが互いを支えながら続いてきたことが、じわりとわかってくるんです。
鹿児島県伊仙町に泊まる
この地に重なるもの
- 徳之島カムィヤキ陶器窯跡
- 面縄貝塚
- 徳之島明眼の森・義名山の森琉球石灰岩地森林植物群落
- 奄美大島
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