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この場所の物語
枕崎漁港に朝の水揚げを見に行くと、カツオの銀色がまだ暗い岸壁にひかっていて、なんだかその光景だけで、この町のことがすこしわかる気がするんですよね。枕崎駅は本土最南端の始発終着駅で、そこに列車が着くたびに、ここが「端」であることを、ごく静かに確認できるんです。
鰹節の香りは、歩いていると不意にやってきます。薩摩酒造明治蔵では焼酎づくりの歴史も手でさわれるくらい近くにあって、産業と暮らしがそのまま隣り合っているのが、この土地のふだんのぐあいなんだなあ、と思います。枕崎お魚センターに寄れば、水産物が観光品としてではなく、生活の延長として並んでいる。
東シナ海に向かって開けた地形は、台風の多い厳しい海洋気候とひとつながりで、そこで長く続いてきた一本釣漁業や枕崎茶の畑が、この町の地力みたいなものを静かに伝えてくれます。端まで来たからこそ見える海の広さが、ここにはあるんです。
鹿児島県枕崎市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 枕崎
- 白沢
- 薩摩板敷
- 枕崎
駅
漁港・港