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この場所の物語
照葉樹の森が、山の稜線を濃い緑でふちどっている。その向こうに錦江湾が光っていて、海と山がこんなに近いのか、とすこし驚くんですよね。
肝属山地の奥には稲尾岳があって、天然保護区域に指定されているくらいだから、ふだんの散歩でも、踏み込む先がちゃんと残っている感じがする。神川大滝まで歩いて、水音を聞きながら、PCを閉じた午後をぼんやり過ごす、そういう時間のつかいかたが、この土地には似合うんです。
縄文の時代から人が定住していたという歴史が、花瀬の海岸のそばを歩くとなんとなく腑に落ちる。暮らしやすい場所というのは、ずっと前から人に選ばれてきたんだなあ、と。旧・大根占町と旧・田代町がひとつになって生まれた錦江町は、霧島屋久国立公園の自然圏のすぐそばにあって、トロピカルガーデン神川のような亜熱帯植物の展示施設が町のなかにある、というのもちょっとふしぎでいいなあ、と思う。海があって、滝があって、照葉樹の森があって、それでいてふだんの暮らしの気配も残っている。そういう土地なんですよね。
鹿児島県錦江町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 霧島屋久
自然公園