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この場所の物語
九州山地に囲まれた盆地の底で、伊佐米が育つんですよ。「鹿児島の北海道」と呼ばれるほど冷え込む内陸の空気が、この米と、伊佐錦や伊佐美といった焼酎の味をつくっている、と思うと、すこしふしぎな気持ちになります。
郡山八幡神社から出土した木片には、1559年の焼酎の記録が残っていて、この土地で醸造の文化がどれだけ長く続いてきたかが、じわりと伝わってくるんですよね。足元の地中では菱刈鉱山が今も金を掘り続けていて、米と焼酎と金が、ふだんの暮らしのすぐそばで、ちゃんと動いている。
曽木の滝のそばには、1909年に建てられたレンガ造りの曽木発電所遺構がダム湖の底に沈んでいて、水位が下がる時期だけその姿を見せるんです。湯之尾温泉で湯に入りながら、この盆地がいくつもの時間を重ねてきた場所なんだなあ、と、ゆっくり感じられる。自炊の食卓に伊佐米を炊いて、一杯の焼酎を手元に置く夜は、なんだかとてもおちついた気持ちになります。
鹿児島県伊佐市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 川内川のチスジノリ発生地
- 八幡神社本殿
- 箱崎神社本殿
- 祁答院家住宅(鹿児島県大口市里)
- 祁答院家住宅(鹿児島県大口市里)
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文化財