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この場所の物語
金色堂の金箔が、薄暗い覆堂の中でぼんやりと光っているのを見たとき、これはただの観光地じゃないな、と思うんですよね。平安時代に奥州藤原氏が京に次ぐ都を築いたこの場所は、中尊寺や毛越寺の浄土式庭園が今もそのかたちで残っていて、ふだんの散歩道に世界遺産の石畳がつながっているような、すこし不思議な日常があります。
秀衡塗の器を手に取ると、漆の重みとつやに、この町で続いてきた仕事の密度みたいなものが伝わってくるんです。春と秋の藤原まつり、白山神社の能舞台、束稲山の大文字送り火と、年ごとに町のリズムがあって、それに合わせてここに滞在していると、暮らしの目盛りが少しずつ変わってくる気がします。
衣川館には源義経の最期の地として義経堂が建っていて、松尾芭蕉もここを訪れているんですよね。北上川と磐井川と衣川に囲まれた平坦な丘陵地に、これだけの歴史の層が積み重なっている場所は、世界のどこを探してもそうそうないと思うし、だからこそ、一度来た人が何度も戻ってくる理由が、歩いているうちにじんわりとわかってくるんです。
岩手県平泉町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―
- 中尊寺金色堂
- 中尊寺境内
- 毛越寺境内 附 鎮守社跡
- 無量光院跡
- 毛越寺庭園
- 柳之御所・平泉遺跡群
- 達谷窟
- 金鶏山
- 旧観自在王院庭園
- 中尊寺経蔵
- 釈尊院五輪塔
- 願成就院宝塔
- 金色堂覆堂
- 白山神社能舞台
- 平泉
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