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この場所の物語
真壁御影石を切り出す音が、どこかで低く響いているような土地なんですよね。筑波山地の裾野に張り付くように、見世蔵や土蔵の並ぶ町並みが残っていて、桜川市真壁の重要伝統的建造物群保存地区を歩くと、江戸のころからの商いの気配がそのままそこにあるんです。石と木と土でできた建物は、ちゃんと現役の顔をしていて、観光のために置かれた感じがしない。
加波山の山道を上ると、加波山三枝祇神社の本宮と親宮が山頂に静かに座っていて、雷神への信仰というものが、ふだんの暮らしのすぐそばにあったんだなあ、と感じます。麓では福来みかんが育てられ、真壁石燈籠が今も職人の手で仕上げられていく。そういう、土地と手と信仰がひとつながりになっている感覚が、ここにはあるんです。
小山寺の三重塔を富谷山の中腹に見上げたとき、室町のころからずっとここに立っていたんだと思うと、すこしふしぎな気もちになります。東京都心から約70kmという距離は、週末だけ来るにも、しばらく滞在するにも、ちょうどいいぐあいで、岩瀬駅からの水戸線が、日常と非日常のあいだをゆるやかにつないでくれます。謡曲『桜川』の舞台でもある磯部稲村神社の参道を、桜の季節でなくてもただ歩いてみる、そういう時間がよく似合う場所です。
茨城県桜川市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 桜川市真壁
- 真壁城跡
- 桜川(サクラ)
- 桜川のサクラ
- 小山寺三重塔
- 水郷筑波
- 加波山
- 岩瀬
- 大和
- 羽黒
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