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篠山デカンショ祭
「デカンショ、デカンショで半年暮らす」。 意味は、わからなくていい。歌えば、それでいい。 丹波篠山の盆。城跡の広場に、高いやぐらが立つ。日が暮れると、浴衣の人々が輪になる。ひとつ、…
「デカンショ、デカンショで半年暮らす」。
意味は、わからなくていい。歌えば、それでいい。
丹波篠山の盆。城跡の広場に、高いやぐらが立つ。日が暮れると、浴衣の人々が輪になる。ひとつ、ふたつ、いくつもの輪。
歌われるのはデカンショ節。歌詞は数千番。土地の暮らし、恋、四季。誰かが継ぎ足し、また誰かが継ぐ。
起源は江戸の盆踊り唄とされる。明治の学生が避暑地で歌い、全国に広まった。哲学者三人の名を略した、という説もある。本当かどうかは、誰も知らない。
ただ、太鼓が鳴る。足が動く。夜が更ける。
四百年、この町は同じ歌で踊ってきた。
日本遺産構成文化財。
秋の朝、篠山盆地に丹波霧がかかると、城下町の輪郭がすこしだけ曖昧になって、武家屋敷の板塀も妻入商家の格子も、ぼんやりと霧の中に溶け込んでいくんですよね。その霧が、丹波黒大豆や丹波松茸を育てる水分でもあるというのが、なんだかうれしいなあ、と思うんです。
篠山口駅から大阪へは一時間ほど、という距離感がちょうどよくて、PC を開く日も、散歩に出る日も、どちらも自然に選べる土地なんです。城跡のそばを歩けば、1609年の天下普請で積まれた石垣がふだんの道の脇にあって、歴史というものが博物館の中だけじゃなく、生活の地面にめり込んでいる感じがします。こんだ薬師温泉の丹波焼陶板風呂に浸かったあと、夕ごはんの支度のことを考えながら帰る、そういうふだんの一日が、ここではごく自然に組み立てられそうです。
兵庫陶芸美術館や、築400年の御殿医屋敷を改築した江戸親伝のような場所は、訪れた人が「なぜこんなものがここに」と立ち止まってしまうような、説明のしにくい密度を持っています。京文化の影響を受けた春日神社の秋祭りも、デカンショ祭も、土地の人がふつうに続けてきたことが、そのままここにある、という感じで残っているんです。
兵庫県丹波篠山市に泊まる
この地に重なるもの
- 丹波篠山市福住
- 丹波篠山市篠山
- 八上城跡
- 篠山城跡
- 日置のハダカガヤ
- 追手神社のモミ
- 大国寺本堂
- 長谷寺妙見堂
- 春日神社能舞台
- 三嶽
- 白髪岳
- 篠山口
- 草野
- 古市
- 南矢代
- 丹波大山