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この場所の物語
大中遺跡公園の竪穴建物が、ちいさな丘の上にぽつんと立っているんですよね。弥生の集落がそのまま地面に眠っていて、その隣に兵庫県立考古博物館が建っている。掘り出されたものを眺めながら、ああ、ここにはずっと人が住んでいたんだなあ、と、すこし呆然とするくらいの奥行きがあります。
その一方で、南の海岸側には重化学工業の施設が並んでいて、古代の村跡と工場の煙突が同じ町に収まっているという、ふしぎでいいなあと思う景色があります。古宮漁港ではマアナゴやタコが水揚げされていて、そういうふだんの漁の気配が、歴史と産業のあいだにさりげなく挟まっている。
土山駅と播磨町駅という、ふたつの駅がある町なんですよね。神戸や明石へも出やすくて、ここを拠点にしながらあちこちへ動くことができる。それでいて、阿閇神社の四棟並立の本殿や、図書館に残るジョセフ・ヒコの資料など、小さな面積のなかに、ちゃんと読みごたえのある場所が揃っている。派手ではないけれど、じっくり過ごすほどに、この町の層の厚さがわかってくるんです。
兵庫県播磨町に泊まる
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