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この場所の物語
旧辻川郵便局が、いまカフェとホテルの客室になっているんですよね。1923年に建てられた擬洋風の建物が、ふだんの宿泊と珈琲の場所として使われているというのが、この町のぐあいをよく表している気がします。
福崎町には、民俗学の父・柳田國男が少年時代を過ごした三木家住宅があって、その大庄屋屋敷の縁側や土間に、彼がどんなものを見聞きしたのかを想像しながら歩くと、「ふだんの暮らしを記録する」という学問の出発点がすこし、手でさわれるような気がしてくるんです。もち麦やかっぱサイダーといった土地の産物と並んで、そういう「問いの気配」が町のそこここに残っている。
七種の滝へ向かう七種山の道も、神積寺の薬師如来坐像も、應聖寺の沙羅の木が並ぶ庭も、どれも観光地というより、ずっとそこにあったものとして静かに立っている感じで、急がなくていい場所だなあ、と思います。JR播但線の福崎駅を起点に、歩いたり、少し車で動いたりしながら、自分のペースで日を重ねられる、そういう土地なんですよね。
兵庫県福崎町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 福崎
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