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北海道の他の市区町村
この場所の物語
増毛山地と石狩川に挟まれた土地で、メロンを育てるひとたちがいるんですよ。「月雫」とか「ゴジラのたまご」とか、名前だけでちょっとうれしくなる特産品が、この静かな農村にあるんです。総面積の六割が山林という、ずいぶん緑の深い場所で、北海道立道民の森の広がりが、その奥にある。
月形樺戸博物館には、1881年に設けられた樺戸集治監の本庁舎がそのまま残っていて、北海道の近代化がどんなふうに進められたか、建物の空気ごと伝わってくるんですよね。永倉新八が剣術師範として過ごした、という事実も、この土地の重なりのひとつで、歴史の手触りがふだんの風景のすぐそばにある。
駅がなくなって、バスで岩見沢とつながっているいまの月形町は、移動にすこし手間がかかる分、ここに根を張って暮らすひとたちの日々がくっきりしているんだなあ、と思います。樺戸とうふや月形まんじゅうみたいな、地に足のついたものが今日も作られていて、その静けさが、この土地の素の表情なんです。
北海道月形町に泊まる