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この場所の物語
「モイレ・トマリ」、アイヌの言葉で「静かな泊地」という意味なんですよね。その名のとおり、岩内湾に面したこの入り江は、山が背後から囲んで、海がすこし、息をひそめているような場所なんです。
鰊御殿とまりの番屋に残る木組みや、法輪寺の天井絵と透かし彫りの欄間を見ると、ニシン漁で栄えた時代の手仕事の密度が、ふだんの暮らしの中にそのまま置かれている感じがします。タラコ、ウニ、ホタテと、漁港から届くものが今も村の食卓の中心にあって、歴史と現在がひとつの食材でつながっているんだなあと思うんです。
盃温泉は1905年に発見されたカルシウム・ナトリウム硫酸塩泉で、海岸のすぐそばに湧いているんですよ。磯釣りをしてから湯につかる、という一日のぐあいが、ここではごく自然に成り立つんです。PC一台で仕事をしながら、夕方には湯と海の音、というふだんの時間の組み立てが、この村ではなんとも静かに許されている気がします。
茅沼炭鉱跡という北海道最古の炭鉱の記憶と、泊原子力発電所という現代の産業が、同じ山裾に並んでいる。その重なりが、この土地の素の表情なんですよね。
北海道泊村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- ニセコ積丹小樽海岸
- 泊(後志)
自然公園
漁港・港