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この場所の物語
黒みがかった音威子府そばが、この村の自己紹介をしている気がするんですよね。森が村域のほとんどを占めていて、天塩川が丘陵のあいだを静かに流れて、そのそばに人の暮らしが細く、でもしっかりと続いている。
北海道命名の地として知られる筬島地区に松浦武四郎が立ったころから、この土地はずっと「通過点」でも「終点」でもなく、なにかが生まれる場所だったんだと思います。いまは北海道おといねっぷ美術工芸高等学校の生徒や職員が村の人口のかなりの割合を占めていて、エコミュージアムおさしまセンターには砂澤ビッキのアトリエがそのまま残っている。工芸と森と、若い手仕事が、ふだんの村の空気に混じっているんです。
天塩川温泉で湯につかって、道の駅おといねっぷで買いものをして、函岳の方角を眺めながらすこし歩く、そういうひと日がここにはあって、それがとてもふつうのことに感じられるのが、この村のおもしろいところなんだなあと思います。長くいればいるほど、静けさが「なにもない」ではなく「ちゃんとある」に変わってくる、そういう手触りの場所です。
北海道音威子府村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 函岳
- 音威子府
- 咲来
- 天塩川温泉
- 筬島
山
駅